




up! |
光と影そして幻 第19章
|
|
女は寝室のベッドに横たわり、電気も付けず暗闇の中、男の硬直したペニスをほほに充て、遠くを見つめていた。
その眼は精気を失い冷たい光を持っていた。 「ローラン・・・あたしはあんただけだったのに・・・あんたはあたしを利用してただけだなんて・・・馬鹿にするんじゃないよ!あたしは・・・あんただけだったのに・・・」 呪文のように同じ言葉を繰り返し、夜が明けるまで彼女は眠ることなく囁き続けていた。 そして朝の光がさしかかるとおもむろに体を起こし、身支度を始めた。 彼女の表情には何の感情も感じられない。 あの時着ていた血だらけの服を脱ぎ、シャワーを浴びると、例のものを大事そうに取り出し、ラップに包み、膣の中に押し入れた。 無表情の彼女の表情が一時緩んだ。 ゆるく微笑んだのだ。 化粧を丁寧にし、身なりを整え、警察署へ向かった。 娘に会うために。 ジュリエットは、ファーがついた黒のコートの下に、真っ赤な胸のあいたドレスを着ていた。 肩までの栗色の髪はゆるくカールさせ、化粧は濃く、派手で奇抜な印象だった。 私は彼女に会うのは初めてだった。 彼女の表情のなさにもなにか異常なものを感じた。 冷たく暗い何かが潜んでいるように思えた。 「マダム、こちらですよ。」 そう言って、パトリックが彼女を取り調べ室へ誘導した。 私は取り調べ室のガラスの裏からラナと母親の様子を見ていた。 母親が入ってくると、ラナは涙を浮かべて黙って彼女を見ていた。 「マシェリ・・・」 そう言うとジュリエットはラナを抱きしめた。 私がいる場所からは彼女の表情がよく見える。 女の表情は、無表情だった。 何の変化も感じられない。 娘に会えて嬉しいとも感じられず、心配している様子でもない。 背筋に冷たいものを感じた。 娘が彼女の犠牲となって、苦しみを味わっていることを知っておきながら、この女には何の感情もない。 自己中心的で、良心のかけらもない。 感情というものが彼女の中には存在しないように思えた。 サイコパス 咄嗟にその言葉が頭をよぎった。 「アイガホシイ」で参加している小説ランキングです❤是非応援してくださいね![]() (↑WEB 1日1回) (↑NNR 週1回) ↴こちらもお願いします〜♪ ネット小説ランキング>【登録したカテゴリ】部門>アイガホシイに投票今何位?下の「LINK」にある各ランキングサイトでご確認いただけます♪ △TOP/ 続きをよむ≫ |
ネット小説をお探しならこちらをどうぞ
:::::::::::::::::::::::: 管理画面 |
